女性アイドルビジネスの苦境と今後の展望

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中堅アイドルの解散

今年もいわゆるキャリアのある、中堅アイドルの解散が相次いでいる。例をあげるとベイビーレイズジャパンJAPAN、チャオ ベラ チンクエッティ、PASSPO☆等である。もちろん女性アイドルなので、ある程度キャリアを積むにつれ、メンバー個人にやりたいことができ、そちらの道に進むため円満に解散することもあるが、年々ワンマンライブの動員が減少し、メジャーレーベルで活動しているため、多額の投資を回収するため無理なリリイベや接触イベントを行い、メンバーもファンも疲弊したうえで解散してしまうこともある。最近の解散は主に後者のパターンが多いなと感じる。

女性アイドルビジネスの苦境

ビジネスとして、女性アイドルは苦境に陥っている。このことを感じているアイドルファンは多いかもしれない。なぜこのような事態になってしまったのかを個人的に分析してみた。

アイドルグループの増加

まず、一つ目としてアイドルグループの増加だ。明らかにアイドル戦国時代以降、アイドルグループが増え、ファンの需要に比べてアイドルグループの供給が確実に多いと思うほどである。こういった供給が需要を上回る事態になると、過剰な競争が発生し、サービスに対する対価が低くなるという弊害が生じる。例を示すと、地下アイドルグループの対バンライブだ。これは明らかにグループの数に対して、チケット価格が低く抑えられている。もちろんチェキ物販等でなんとかビジネスとして成立していることも分かっているが、普通に考えると異常なイベントだと思わざるを得ない。

テレビメディアのフックアップの減少

次に、二つ目としてテレビメディアのフックアップの少なさだ。もちろん、アイドル戦国時代の時も少なかったが、明らかにその時よりもテレビの音楽番組は減少し、売り出したいアイドルを出演させることが難しくなっている。さらに限られた音楽番組もアイドル枠は秋元系のグループが独占してしまい、それ以外のアイドルグループは出演するハードルがあがりつつある。

一番人気のグループの世間での人気不足

最後に、一番人気のグループの世間での人気不足だ。現状、乃木坂46等の坂道グループがアイドルシーンを代表するアイドルグループとなっている。坂道のファンは、現状のAKBグループを競争相手にして、勝った負けた等の論争をしているが、本当の比較相手は黄金期のモーニング娘。やAKB48である。この辺のグループを超えるか同等クラスの人気や知名度やヒット曲を持たないといけないし、そこにはまだ至っていない。これが現在のアイドルシーンを低迷させる要因となっている。なぜなら、一番人気のアイドルグループが、今までアイドルに興味のなかった人物をアイドルファンにする力を持っていて、そこでファンになった人がその後、別のグループのファンになるという現象、いわゆるアイドルファンのトリクルダウンが起きづらくなってしまうからだ。個人的にみていて思うのは、AKBのファンだった人がそのまま乃木坂のファンになっていて、乃木坂新規のアイドルファンは、存在すると思うが、まだまだ少ないと思っている。早くヒット曲を世に送り出し、世の中の話題を独占するようなグループになることを望んでいる。

今後のアイドルシーンの展望

個人的に定義した4大アイドル勢力(秋元系,ハロプロ系,スタダ系,WACK系)は、経営者が事業をやめようとしなければ、安定して今後も残り続けると思う。ほかのアイドルグループは、まだまだ厳しいところは来年も解散ラッシュ続くことが予想される。

そこで、個人的に注目しているのは自主運営しているアイドルである。この分野は、今後熱くなっていくのではないかと思う。なぜなら、養わないといけない大人が少なくなり、自分たちの物販での利益をグループのメンバーの給料やプロモーション費等にかけられ、自由な発想で運営できるからだ。もちろん、運営を自分たちでやるのは難しいが、そこをうまくできれば、シーンを席捲する勢力になるかもしれない。

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