ハロプロの経営戦略

この題でブログを書こうと思ったのは、ハロプロをよく知らないアイドルファンが、「ハロプロは赤字。」、「ハロプロは儲かっていない。」等の根も葉もない悪口がネット上でよく見かけられるからである。そこで、ハロプロのビジネスを説明し、ビジネスモデルとしてハロプロがいかに優れているかを理解してもらいたいと思う。

ハロプロは超絶自前主義

まず、ハロプロのメンバーは全員アップフロントグループに属するアップフロントプロモーションに所属している。下の図は、ハロプロに関係するアップフロントグループの企業を抜粋したものである。

 

具体的にどう自前主義なのかを説明するために、例として、毎年中野サンプラザで行われるハロコンをあげようと思う。

ハロコンは、イベンターをオデッセーが行い、会場で販売されるグッズをディーシーファクトリーが製作と販売し、出演者はアップフロントプロモーションに所属しているハロプロのメンバーで構成されるコンサートである。太字の会社は、すべてアップフロントグループに属する会社である。つまり、何が言いたいかというと、外部の会社が入っていないため、自社で売り上げを総取りできるということである。

また、ネット上では、オリコンの写真集ランキングを出してきて、「ハロプロの写真集が売れていないんだ。」と主張するものが一部の坂道界隈からでてきているのでここで反論しておく。ハロプロのメンバーが写真集を出す場合、ワニブックスで出す場合とオデッセー出版で出す場合がある。ワニブックスで出す場合、ほとんどハロプロのファンはオリコン集計外のワニブックスの通販サイトでサイン本目当てで大量買いをしている場合が多いため販売数を正確に把握するのが困難である。オデッセー出版で出す場合は、ほとんど一般流通ではなく、アップフロントの運営するECサイトまたはハロプロショップ等でしか販売されないのでこちらも正確に販売数を把握するのは困難である。少なくとも赤字を出すような高額な予算を使って製作されることは会社の社風上考えられないと思う。

ハロプロは超絶興行第一主義

ハロプロに対してよく見かけられる悪口で、「ハロプロはテレビに出られないからどさまわり(コンサート)ばっかりだwww。」というものがある。これに対する僕の考えは、確かにコンサートが多いのは認めるけど、アイドルという職業の稼ぎ方を考えるとこのやり方は間違っていないということだ。

一般的にアイドルという職業は、メディア等の出演料とCM等のスポンサー収入とコンサートやイベントから生じるグッズやチケット等の収入が稼ぎとなる仕事だ。それぞれの稼ぎについて分析してみた。

まず、アイドルのメディア等の出演料(バラエティのゲスト)は、他のタレントよりもかなり安い。もちろん指原莉乃等のゴールデン番組のレギュラーがある場合は例外だ。そもそもこのクラスの現役女性アイドルは片手で数えられるくらいしかいない。

次に、CM等の広告収入だが、現状乃木坂一強状態になっている。しかし昔のモーニング娘。やAKBグループ等を見てわかる通り、かなり高額だが、かなり不安定で、突然なくなってしまう可能性のある収入だ。

以上の2つの稼ぎを考えてみると、興行収入はかなり安定的で、ある程度稼ぎを計算しやすいことがわかる。

話をハロプロの興行について戻すと、通常ハロプロのコンサートやイベントは基本2回公演で、一般的なアイドルグループよりチケット代が高額である。これは、コンサートやイベントの損益分岐点を下げる上で非常に有効で賢いやり方だ。このやり方は、アイドルではないバンド等ではできない戦略で、アイドルという職業の強みだ。

具体例をあげると、同じライブハウスでMAN WITH A MISSIONとハロプロのつばきファクトリーがライブを行っていたが、その時のチケットの前売り価格がMAN WITH A MISSIONが4000円でつばきファクトリーが5500円だった(どちらも前売り完売)。さらにつばきファクトリ-は2回公演する上にバンドと違って機材費等がかからないため、その場所でのライブは圧倒的につばきファクトリーのほうが利益をあげていたと思った。もちろんお金がすべてではないことは言っておく。

ハロプロは超絶ファミリー主義

ハロプロは、通称ハロコン等を行い、徹底してファミリーを意識した戦略をとっている。これは、経営的にも大きな意味合いがある。仮にファミリー戦略ではなく、グループそれぞれを独立採算制を採用した場合、グループ単位で採算を気にしなければならなくなり、新規グループを売り出す際に予算の制約がかかってしまい、立ち上げが困難になる可能性があるからだ。さらに、ファミリー戦略だと、ファミリー単位で採算がとれればいいため、どこかのグループが多少赤字でも活動を続けられるメリットもある。ハロプロの場合、モーニング娘。’18は絶対黒字で、それ以外は黒字もしくは、多少の赤字で運営されていると個人的には思っている。

総評

もちろん今のハロプロにも問題があって、それはメディアの露出の少なさによる世間の知名度の低さである。ただこればかりは、ファンがどうこうできる問題ではないし、これからもハロプロが続いていくこと願ううえでは、事務所の興行重視も否定できないというのが私の結論である。

 

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